ビジネス数学

数学をビジネスに生かす状況も出てきます。
計算方法を理解して、マーケティングに活かしましょう。
PRESIDENT2012年8月13日号から抜粋です。

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ビジネス数学力
手数料(10%コミッション)を差し引いた額(ネット)を算出する
売上(グロス)の10%のコミッションを差し引いた価格(ネット)を算出するには グロス×(1-0.1)にて算出できます。
×
ネットから10%の手数料(コミッション)を含めたグロスを算出する
ネット価格÷(1-0.1)にて算出できます
÷
税込価格を算出する
消費税5%を足した税込価格は 税抜価格×1.05にて算出できます
例)10,000円(税抜)×1.05=10,500円(税込)となります。
  分解すると 10,000+10000*0.05=10,500円となります。
×
税抜価格を算出する
消費税5%を差し引いた税抜価格は 税込価格÷1.05にて算出できます
例)10,500円(税込)÷1.05=10,000円(税抜)となります。
  分解すると 10,500-10000*0.05=10,000円となります。
÷
ビジネス数学問題

ある自動車ディーラーではオプションのセット販売を検討するために、2010年に新車を購入した200人の顧客が、オプションとしてカーナビとカーオーディオを購入したかどうかを調べました。

カーナビを購入した顧客が100人、カーオーディオを購入した顧客が180人、どちらも購入しなかった顧客が10にいました。カーオーディオを購入した顧客の内、カーナビを購入した顧客の割合は何パーセントでしょう。

カーナビを購入した顧客を A とします
カーオーディオを購入した顧客を B とします
どちらも購入しなかった顧客を C とします

A+B-C=カーナビとカーオーディオの両方を購入した人数が出ます これをDとします。
100+180-10=90(人)
これをカーナビ購入客の100人で割ると、問題の答えは90%となる。

解説
この問題はカーナビとカーオーディオの両方を購入した人数が分かれば、カーナビを購入した顧客数で割って答えを出せる。「集合」の考え方を知っていればすぐわかるはずだ。
 つまり、カーナビ購入客を集合A、カーオーディオ購入客を集合Bとすると、AとBの重なり合った部分が両方を購入した数である。これを算出するにはまずAとBと足す。するとAとBの重なった部分が二重に計上されているので、そこから「AまたはB」の人数を差し引けばよい。
 この問題の場合「AまたはB」の人数は、新車購入客200人からどちらも購入しなかった10人を差し引いた190人である。したがって、カーナビとカーオーディオを購入した人数は次のように算出できる。
100+180-10=90(人)
これをカーナビ購入客の100人で割ると、問題の答えは90%となる。
 集合の考え方はPOSなどのデータマーケティングで使われており、知っておくと非常に便利。